★ 平成18年度事業計画 ★
 


事業ガイドライン

T.さつき会事業モデル

 施設福祉から地域の総合福祉サービス拠点への転換を平成23年度までに完了します。完了後の概要は以下の図のとおりです。
◆ 健康の駅  地域福祉サービスの拠点  Health is Wealth(健康は富である)
各施設を地域交流館として福祉サービスの枠にとらわれず、地域の人たちの交流の場として活動を行います。地域の人たちが集まる場、そこがたまたま福祉サービス関係の機能を備えていた、というイメージです。拠点数を中学校区に設置していきます。健康の駅は以下の機能を持ちます
●福祉のサービスステーションとして
地域生活支援センターとして、駅圏内の福祉ニーズに対応します
・相談援助 
しょうがい・高齢・子育て・登校拒否・ニート等様々な相談に応じます。相談は社会資源の紹介や、福祉サービスに結びつく場合にはケアプランの作成なども行います。

・居宅介護
しょうがい、高齢など全て含めて、介護の必要な方の居宅訪問介護を行います。

・デイサービス、就労継続支援

館内でしょうがいのある方が日中活動・作業を行います。

・ボランテア連絡所
地域内でボランティアに興味のある方のネットワークを構築し、ボランティアの依頼者と活動者の仲介を行います

●交流・連携ステーションとして
従来のようなしょうがいのある方と地域の方とが切り離されないようにします。地域の方に施設に来る用事を作る事で足を運んでもらいます。そうすることで「しょうがい者施設」ではなく交流館というような雰囲気にしていきます。

   生涯学習
々な分野の講師を招き、生涯学習講座を開講します。内容は福祉の事だけではなく、外国語・文化講座など様々です。

     教育
地元の小中高生、大学生の教育の場として活用します。小学校の総合学習、中学校のわくわくワーク、大学・専門学校の現場実習や介護体験などで活用してもらいます。

     物品販売
地域の方々が趣味で作ったもの、しょうがい者が作業で作ったもの、地域の特産品・農産品などの販売を行います。

     しょうがい者同士のピアカウンセリング
しょうがい者の方同士の出会いの場を設けます。日々の悩みを話し合ったりする、友達づくりを応援します。

健康増進事業拠点
健康の駅の活動です。各地域の医師・保健師・看護師・栄養士・ウェルネスマネージャー、などなど康づくりのスペシャリストが連携して、健康な人づくり・街づくりを推進します。健康増進事業の地域拠点・事務局として活動を行います。

また、事務局としてのみならず、実際に館内で健康教室・らくらく筋トレ教室・栄養教室などを開講し、地域保健政策に貢献します。

また、これらの活動は小規模多機能ホームやケアマンションでも順次活動を行いますが、その中枢としても機能します。

●観光情報ステーション
外部からのお客さんに地元の情報を提供します。地域の玄関口として、商工観光の発展に寄与します。

  共生型の福祉ホーム 

●小規模多機能ホーム(グループホーム・ケアホーム)新築だけではなく空き家の活用
しょうがいの種別・児童・高齢者、あらゆる方が利用できるよう多種の小規模多機能ホーム(以下ホーム)を作ります。

・住まいとして
入居者は、しょうがい種別やしょうがい区分を考慮し、入居者の支援内容が近い状態にします。そうする事で専門化したサービスの提供を行います。また入居者の状態を考慮し可能なとき、もしくは望ましい場合は、しょうがい種別等の違う方が同じホームで暮らす事もできるようにします。例:児童と高齢者が一緒のホームで暮らす

・デイサービスとして
入居者は日中各々の活動場所に出勤するので、日中は地域の利用者に来ていただき、入浴や食事、余暇活動などのデイサービスを行います。余暇活動に関しては地域のボランティアの方にも来てもらいます。

・まちの駅・喫茶
地域の方(特に高齢の方)が気軽に遊びに来る交流の場とします。また来ていただいた方がボランティアとしてデイの利用者とともに活動を行ってもらいます。

・ショートステイ
緊急の宿泊施設としてショートステイを行います。

・健康増進事業の出張所として
健康の駅の運動教室などをホームでも行います。ホームなら多拠点となり、高齢の方などが気軽に近所のホームで運動教室に参加できます

●ケアマンション(多機能型) UR都市機構(旧公団)や空きビルなどを活用する。

ケアマンション部屋割り

5階 居室  3LDK

   10

4階 居室 2DK

   15

3階 居室1ルーム

20室(短期入所2室)

2階 デイサービスルーム

   運動教室

   フリースペース

1階 レストラン・喫茶コーナー

   地域支援センター

   ヘルパーステーション

ホームとは違い、ひとつの大きなマンションです。ケアマンションは以下の機能を持ち、小学校区に設置します。

▽住まい 3階〜5階
安心な住宅となるため以下のサービスを完備します。

・ナースコールの設置管理人
・世話人の常駐
・緊急時の協力医療機関への連絡・対応
・安否確認サービス
・家事援助サービス(1階のレストランだけではなく)

以下のような方に入居してもらいます。
・しょうがい者のグループホーム・ケアホームとして(独居もしくはパートナーと)

・しょうがい者とその家族が住める住宅として(本人と家族が同じ棟の別室に住むことも可)

・ケアの必要な高齢者の住宅として

・一般の賃貸として

▽ 交流スペース1階(まちの駅・健康の駅)
ふれあい交流館同様、交流を行うとともに、運動教室を行います。

▽ 食事のサービス(食堂・喫茶)1階 入居者の食事を提供するスペースですが、一般の方も利用する事ができます。

▽ 地域支援センター1(介護等何でも相談)

ふれあい交流館同様、総合的な相談援助を行います。
▽ デイサービス2階(しょうがい者から高齢者まで)
2階はデイサービス事業が行えるフロアーにします

▽ ショートステイ3
緊急な住まい(しょうがい者・高齢者のショートステイ)

▽ ホームヘルパーステーション 1
区域内のヘルパーステーションとして、しょうがいや高齢者関係なく、ニーズに応じヘルパーを派遣します。ガイドへルプ・居宅介護など

▽ 運動教室
健康の駅の活動である運動教室を行います。

  就労支援 はまゆうワークセンター
現在行っている授産施設の活動を中心にすえ、就労移行支援事業・就労継続支援事業を行います。また、はまゆうワークセンター(以下ワークセンター)は現在の宗像だけではなく、街中の空き家や公民館のフロアー、学校の空き教室など、既存のハードを活用し、多拠点に展開していきます。その事によって、利用者の方々が身近なところで日中活動を行うことができます。

 福祉工場
作業能力がある程度高いけれども、医療的な面等、一般就労が困難な方の職場として機能します。

◆ 住まいの相談(住環境コーデネーター)
ふれあい交流館・ケアホーム・ホームなどに設置し、地域生活のを行う方の住環境のコーディネートを行います。

    介護用品・機器の紹介
    日常生活動作・介護方法の指導
    福祉サービスの案内
    家屋調査・増改築

U.職員のモチベーションの向上
従来のさつき会の組織形態が結果的に「職員の意図が上がってこない指示命令」で成り立っていたという反省点があります。その名残で、自ら起案をしないような職場になっています。もちろん起案書はありますが、それらの多くは昨年のものを踏襲した内容になっています。

利用者の状態は刻一刻と変わっていくので支援の変更は必要となります。そして本来そこに一番気がつくのは担当職員のはずです。職員の意見から支援方法の変更や、改善案などが出てくることが望ましいと考えられます。積極的に意見をくみ上げより良い施設作りに生かすべきです。

また、自ら考え、行動することで責任とやりがいが生まれると思います。自分がやろうと思ってやって失敗するのと、押し付けでやらされて失敗するのでは気持ちは全く違います。自分でやろうと考えていれば工夫もするし、やり遂げたときの達成感が違うと思います。

V.新人の育成
今年度41日付でさつき会で9名の新人職員を雇用しました。昨年度の新人教育の反省を生かし、コンサルタントから助言もいただきながら新人の育成を進めていきます。

X.諸規定の改定

昨今の制度改正や時代の流れのなかで古くなってしまった諸規定を改定するとともに、新規に必要となった諸規定の制定を早急に行います。

基本理念

しょうがいのあるなしが気にならない地域社会の創造を目指す
◆当たり前志向
しょうがいがあることを理由に、人生の選択肢を減らされるようなことがあってはならない。
人間として当たり前のことが当たり前にできるような社会を創らなければならない。

◆開放志向
現状として知的しょうがい者施設は、限定された一部の人のみが足を運び、その他の人にはどんな施設かすら知られることもなく存在していることが多く見受けられる。そのような施設像を振り払い、地域の人々が自由に出入りするような、地域の人のためにもなる施設を目指す。地域の人にメリットのない迷惑施設ではなく、コミュニティーを形成する一因子としてその役割を確保する。

◆自立支援
生きることに主体的に取り組めるようにする。そのために個人の持っている主体性や個性を尊重し、特性や能力を共に支援していく。

◆セーフティーネットの拡充
利用者の成長への意欲を満たし、自己の存在感を承認し、創造の喜びを通して生きがいを得、地域の中で安心して生活出来るようなネットワークをつくる。

◆誠実な足跡を残す
サービスの提供は透明性を重視し、適切な方法で支援業務を遂行する。そのうえで、家庭から何か疑問をなげかけられたときには、どういった支援をどこでどのように行ったかを明確に提示できるようにしておく。誠実に支援を行ったその足跡を残し、またそれらを誠実に開示する事で、利用者や社会からの信頼が得られるよう心がける。

◆労使相互の協調
責任を基本に、個人の創造力とチームワークの強みを最大限に高める法人風土をつくり社会との調和ある成長を目指すエネルギーとする。


玄海はまゆう学園

T.支援の基本方針

     QOLの向上を目的としたケアプランを作成し、個々に処遇目標を設定します。ケアプランを作成するにあたって、利用者・家族の意向を把握・実現するため、年1回面談を行い、計画したサービス内容を明確化し、利用者・家族の理解を求めます。また意思がわかりづらい利用者に関しては「声なき声」の掘り起こしに努め、常に利用者の心身の成長や安定につながるよう努めます。そのケアプランを用いて支援員会議・職員会議などを通して職員間で情報を共有し、チームケアがうまく機能するようにします。利用契約時にはケアプランの内容を提示しサービス内容とともに納得して利用してもらえるようにします。

     一人一人が能力を十分発揮し、自ら主体性を持って活動できるようにするために、ADLの力、コミュニケーション能力、知的能力、適応力、生活を楽しむ力をつけるサービスを提供します。

     利用者同士はもちろん、職員やボランティアの人達と共に助け合い、支え合っていけるように、それぞれを認め合える人間を育てます。

     家庭との連携をうまくとりながらサービスを提供します。

     地域に出て社会生活をしていけるように、地域の人との交流を行うと共に自ら判断し、選択的に生活していく力を身に付けるサービスをおこないます。

     生活のうるおいを持たせるために、物的環境整備と共に人的環境整備を整えます。仲間や職員のかもしだす雰囲気をよくすることが、生活の精神的豊かさにつながっていくと考えています。

U.今年度の活動方針

1)作業支援と生活支援と療育の両立
今年度は生活支援と療育活動と作業との両立で生活リズムの確立を目指します。

◆挨拶
来客時に挨拶ができず、動けなくなっている利用者が多く見受けられるので挨拶ができるように支援します。

◆整理・整頓・掃除 
居室の整理や掃除が行き届いていない方が多いのでそれができるように支援していきます。また作業の中で食堂掃除やお風呂掃除を入れていき、意識付けも高めます。]

◆身だしなみ
歯磨き、入浴、洗面などができていない利用者が多いので重点的に支援します。

◆体力づくり 
体力や気力がなく、作業に向かえないと言う事がないように、基礎的な力を養います。特に重度者の療育においては体力づくりを積極的に取り入れます。

◆作業に向かう習慣作り
一日の活動のなかで、充実感とやりがいを感じることができるのは作業であると考えます。朝作業に向かい、自分のやるべき仕事を行い、夕方から学園でのんびりするというリズムを作る事で生活にメリハリがつくようにします。

2)日中活動と夜間・休日とを分けて考える

通常、社会では労働時間は勤勉であっても、家庭に帰ればゆったりするものです。そこで、作業を行うときと作業以外のくつろぐ時間とをはっきり区別し、メリハリをつけるようにします。24時間同じ場所にいるからこそ工夫が必要であると考えています。

3)作業の雰囲気作り
作業に関して、利用者の能力・生産性を充分考慮にいれて、どうしたら利用者が作業できるようになるか職員が工夫して、無理なく楽しんで作業時間を過ごせるように雰囲気づくりを行っていきます。

◆働くことを楽しむ力づくり

・何をつくり、つくりたいかという「目的意識」

・製作、創作、企画の「見通し」「計画性」

・道具を使う「技術、技能」

・健康、姿勢、体力の「身体の個性」

・集中力や意欲などの「持続的意志」

・「集団連帯性」「社会性」

◆作業科目
軽作業
軽作業事業部は主に三ツ星商事、パロマ工業からの下請け作業を行っています。軽作業部の作業を行う利用者には納期を守らなければいけないという責任感を持ってもらい、成長してもらいます。来年度からはさらに営業をし、他の下請けでも良いので作業が途切れる事がなく毎日作業が行えるようにしていきたいと思っています。

陶芸

・陶芸品自体すでにあらゆるところで売られているため、「はまゆう学園ならでは」と言える製品づくりを目指します。

・販売場所もバザーやアクシス玄海だけにとどまることなく、一般の店舗に製品を並べてもらえるよう推進・営業していくことで、売り上げの拡大とさつき会の知名度の向上を目指します。

竹炭
すでに竹炭製品は他のあらゆる場所で安価で販売されています。しかし現在の形で価格を下げての販売は難しいため、製品を多様化し付加価値を付けます。

また、せっかく購入されたお客様から苦情があっては意味がないので、今よりもさらに質の向上を目指します。利用者が作業で行う際、利用者にも作ってみたい製品を尋ね、また、製品が出来上がり店舗へ並ぶ過程を知ってもらうなど、目的意識・作業意欲を高める工夫をします。

4)地域で違和感なく活動ができるようになる事を目指す
地域の中で違和感なく生活できるようになる事を目指します。そのために、「しょうがいがあるから・・・」というふうにあきらめるのではなく、地域生活を営む上でのマナー、常識等は徹底的に覚えてもらいます。

5)地球環境の意識
省エネのために電気、水道、ペーパー、暖房、エアコン、灯油などの節約をしてもらいます。太陽光発電の活動も続けます → おひさま発電の項(p14)も参照してください


W.生活支援  
1)身辺自立支援
生活習慣、身辺の管理を目指します。情緒の安定のための配慮と個人にあったサービスを行います。挨拶・礼儀作法・言葉使い・規則を守る事などについても日々の生活の中で指導していきます。また、重度者に対しても食事・入浴・排泄などの介助と支援を行います。これらの訓練に関してはできるところまでは自分でやることが基本であると考えています。また、できないところは、できるようになるよう支援を行い、安易に代わりに支援員がその動作を行わないようにします。

この項目に関しては、それぞれ各利用者に応じた個別支援計画に基づくところであるため、ここでは大まかに説明します。

  入浴・着脱
利用者の意見を取り入れた時間・頻度を目指し、くつろぎの時間となるよう配慮します。また、入浴の自立(洗髪や洗体、着脱)を目標に、個々に合ったペースでの支援を行います。

◆ 洗面
毎日の歯磨きは必要に応じチェック表を作成し、常にきちんと実施できるようにします。また、消耗品(歯ブラシなど)のこまめな入れ替えや衛生管理に気をつけます。そして基本的な手洗いが身につくよう、作業後・園外から帰ってきた際はうがい手洗いをするよう支援します。

     挨拶
園内、園外、外部者との関わりの全ての場面で、支援員が率先して行うことにより、利用者が社会のマナーとして自然と身につくようにします。

     私物の管理
基本的には自己管理とし、責任能力を養います。私物の管理でトラブルがあった際にはそのトラブルを学習のための機会だと考え、支援員と一緒に解決し、次からの私物管理に生かしていくようにします。

     女性の生理に関すること
集団生活として、異性への配慮を行うと共に、必要に応じ、生理用品の使い方の支援を行います。

     身だしなみ
日頃より、必要に応じた声かけを行います。それに加え、定期的に衛生管理の時間を設け、ひげそり・爪切りなどの使用方法の説明、補助を行ないます。また、衣服や髪型なども、ただ清潔なだけではなく、よりおしゃれな格好をするように支援すると共に、保護者の皆さんにも協力を呼びかけます。

    
個々に合った支援を同性の支援員が行い、男女間のトラブルを起こさないよう努めます。

     共用物の使用
園内の共用物は大切に使用するよう声かけを行い、私物化しないよう支援します。

     整理整頓
定期的に日中の取り組みの中に居室整理を取り入れ、担当支援員が中心となって、個々にあった必要な支援を行うと共に、日頃より自ら整理整頓ができるよう助言します。

     寝具・衣類・排泄ケア用品の管理

     利用者が毎日気持ちよく、快適な生活を送れるよう、寝具・排泄ケア用品の衛生面や室内の環境設定などの配慮をします。

     季節・気候に合わせた衣替え、衣類の補充を各担当が責任を持ち行います。

    身の回りの衣類の収納・整理整頓や、シーツ交換など自立への支援(定期的に個々に合わせ支援員が補助など)を行います。

2)医務・保健衛生
各入所者のさまざまな疾病を念頭において健康管理を考え気温、食事、身体的清潔面等を配慮します。また、高齢化に伴い各種疾病の合併や体力低下防止に努め、精神的・身体的に支援します。家族の情報と協力を求め、嘱託医、専門医と相談しながら、健康維持と疾病の予防にあたる様心がけます。

◆健康と生活環境について

     

至適温度

部 屋 別

至適温度

居 室

17〜19℃

作 業 室

7〜16℃

寝 室

 14〜16

娯 楽 室

 17〜20

便 所

15

食 堂

 17〜20

廊 下

10

 

 

冷暖房による、健康しょうがいを防止する為、外気温との温度差を出来るだけ5℃以内に保つ様に注意します。また、衣類の調整を配慮し、人体(年齢、病気への抵抗力)環境(気候等)の健康に関する悪要因の除去に努めます。

◆健康な生活について
     心と体のつながりや心の健康をきめ細かく観察し、異常の早期発見に努めます。日常生活の心構えとして、心の疲労を防ぐこと、気分の転換を図る事、そして対話を大切にすることに心がけます。その他、家族との話し合いのもとで、若戸病院の往診(第4水曜日)も利用することができます。

     睡眠の形を知り、深い睡眠が取れるよう個々人にあった方法を考えます。

◆食生活について
食物の必要量、栄養のバランスを重視し食欲をそそる工夫をしたり、楽しく食べられるような雰囲気作りをし、食生活を充実できるよう心がけます。

◆身体各部の衛生について
皮膚の働きを知り、定期入浴、必要時の足浴、シャワー浴、清拭などで、清潔に心がける。特に手洗いを励行し、用便後、食前、外出後は流水と石鹸で洗い流す習慣を身に付けるよう支援します。又、皮膚疾患のある方に対しては、舞の里皮膚クリニックの往診(4週毎水曜日)も利用して改善に努めます。

◆各医療関係との連携について
嘱託医の内科検診をはじめ、協力病院の専門指示を受けます。
他の医療機関にて内服治療中の方はあおい薬局(院外処方等薬局)にて、当施設への配達サービスの協力を受けます。
連携することで日常の生活の中から疾病の早期発見をし、早期治療にこぎつけることが出来る様に、システムの充実化が計っています。

◆排泄について
排便に関しては規則正しい排便習慣を付け、十分に水分を摂り、野菜、果物を多く食べ、適度な運動をとるなどし、便秘防止に心がける。又、下痢に関しては、鮮度の落ちた物を食べない。冷たい飲み物を取り過ぎない。食欲に任せ食べ過ぎない。唾液は消化を助けるので、良く噛んで食べる習慣が身に付く様支援。
排尿に関しては水分を十分に取り、排尿を我慢せず、保温を十分にするなど観察し年に2回の検尿検査を実施します。

3)余暇支援
学園で生活していく上で、平日の夜間・土曜・日曜にはかなりの自由時間があります。この時間の使い方は社会生活を営む上で非常に大切になってくると思います。その余暇時間をいかに有効に使うかを以下の点に気をつけて支援していきます。

◆自発的に余暇を活用できる利用者には、より助長するように、それ以外の利用者には職員が働きかけ・興味づけを促し、楽しい時間を過ごすようにします。

◆土曜・日曜などの余暇活動を設定し、いろいろな経験を積み、活動の選択肢を増やしたいきます。

◆家庭に帰ってからの有効な時間もうまく使えるように利用者の好む活動、家庭でもできる活動を増やしていきます。

◆外出の機会を増やし、社会での楽しさ・厳しさ等の社会勉強をします。

X.給食 (株)九州医療食 
利用者にとって施設での毎日の生活において、給食は、一つの大きな楽しみでもあり健康管理の上でも重要な役割を果たしています。所員の日々の健康状態並びに嗜好を十分把握し、施設スタッフ並びに委託先との連携を密にし、細心の注意を払い給食事業を価値あるものとして進めていきます。
@       献立作成にあたっては、栄養バランス、必要熱量の確保に留意し作成し実施します。

A       利用者一人一人のニーズを積極的に取り入れ、個人対応を実施します。特に肥満、糖尿病、アレルギー体質者などに配慮して、特別食対応を行います。肥満対策は、カロリー計算だけではなく、調理法の工夫も行います。

B       食材については、安全でより衛生的なものを厳選し用います.

C       四季折々の行事食を実施します。(クリスマス会等)

D       常時設置しているリクエストボックスを活用し、利用者からの要望事項を反映させていきます。

E       厨房内の衛生管理を徹底し調理業務を遂行します。

F       毎月の給食委員会実施により、日々改善を図ります。

G       検食を実施し、それを給食の質向上に生かします。 

H       厨房職員の資質向上に努め、定期的に技術指導を行います。
以上の内容にて、実施しよりよい給食事業運営を心がけます。

Y.年間行事
年間を通して、利用者の希望をより多く取り入れた様々な行事を計画します。今年度からは、利用者とより深い信頼関係を築くため、全体での行事は少なくし、作業班毎の外出等を1ヶ月1回、適宜企画します。

Z.安全管理 / 設備整備 / 環境整備

(1)安全管理

◆安全への対策
利用者ひとりひとりが安心して生活できるように、職員が安全について十分に配慮します。

     職員に安全・防災の教育を実施し、施設内・作業場内の危険箇所の点検を定期的に行い、保守安全を確実に行います。そして危険箇所も可能な限り職員の配慮・工夫をもって、より安全となるような努力を怠らないようにします。

     機械・防災設備などの故障の場合は、必ず専門業者に委託し、職員といえども中途半端には触れないようにします。

     火気・可燃物の状態、保管管理、使用について万全を期する対応に心掛けます。

2)避難訓練の実施
利用者の生命と施設財産を守るため、火災を始めとして様々な災害の防止に努めます。その一環として定期的に避難訓練を実施し、利用者が安全に避難できることと、職員が的確に誘導及び消火活動できるように準備します。年間4回行い(うち総合訓練は1回)利用者に防災の意識付けをするとともに、安全かつ迅速な避難誘導の確認を行えるようにします。定期的に学園の消防・消火器具の点検を行い、有事に備えます。その他、外部へ出て行き、消防・防災の知識を学ぶため、消防署などの社会見学にでかけるとともに、その場で消火訓練等を行いたいと思います。

3)リスクマネジメント(事故防止と支援の質向上に対する取り組み)

     今年度作成する業務マニュアルを活用し、事故防止のための対策を洗い出します。また、その業務マニュアルに従い、業務上のミスによる事故を防止する。

     今年度から事故報告書、インシデントリポートを、責任追及型から対策指向型のものに変更します。そのことにより、同じ事故が再発しないように対策をとります。

     行ってきた支援内容等を記録として残し、情報の開示を必要に応じて行えるようにします。また、そのことで紛争を防止します。

4)環境/設備整備
施設内を居心地良く、快適な状態で維持するため、生活環境や設備の整備を行います。日々の清掃はもちろん、週末を利用して定期的に清掃を行い、清潔な環境づくりを絶えず心掛けます。また、屋外においても花壇・プランターなどに花を植えて美しい環境づくりに努めます。

・毎月館内の安全と快適さの点検を行います。

・自治会をとおし利用者からの要望を取り入れていきます。

館内清掃
     利用者のカリキュラムの中での清掃では不十分なため、支援員により毎日の清掃を行い、館内をきれいに保ちます。掃除は日直者が朝行うが、汚れが目立つ場所やゴミが落ちている時には、すみやかに処理します。

     利用者の清掃も十分に行われていないので、支援プログラムの中での清掃活動を徹底して行います。

     床には落ちにくい汚れや、目に見えない汚れもあり、年に一度、4月末にワックスがけを行います。

     全館行うので、利用者の生活に支障の少ない長期帰省時に行います。

     1年の締めくくりに、新年を気持ちよく迎えるため、12月末に年末大掃除を行います。

     匂いが気になる場所には、利用者の安全を確保できる形で、消臭,芳香などをしていきます。

[.その他

1)ボランティア

     作業・行事・生活場面・余暇活動を通して、利用者に対する理解を得るようにします。

     継続的に活動可能なボランティアとの連携をとります。

     余暇活動の充実を目指し募集に当っては、利用者からの要望も取り入れます。

     介護体験生や実習生など学生を受け入れ、交流のきっかけとしたいと思います

◆3B体操
音楽に合わせ体を動かす楽しみを知り、体感することにより、リズム感・表現力を養います。B(ボール、ベル、ベルダー)の道具を上手に使用出来る能力を持てるよう支援(道具の使い方の説明、楽しむ豊富な使用方法を伝える等)します。発表会の場を見つけ、目標を持ち取り組むことで、より充実した時間となるよう配慮します。ボランティアさんへ、音楽を通し利用者と関わってもらうことにより、利用者のことをもっと知ってもらうよう色々な会話を持ち、試みます。

◆音楽療法
・利用者の気分転換を図るとともに、皆で合唱・合奏することで協調性を養います。

・準備から片付けまでに関しては支援員が手出しすることなく、利用者同士が協力して行うこととします。

・音楽に合わせ体全体でリズムをとることにより、リズム感を高める。また、決まっている音楽療法のメンバー以外にも参加したい利用者は参加し、“レクリエーション”という視点でとらえます。

・リズムがとれるようになったり、手話ソングが出来るようになったりと一つひとつをクリアしていくことで達成感を感じてもらいます。

・収穫祭でのハンドベル演奏の経験を活かし、演奏できる機会を増やす。また、ハンドベルだけでなく色々な楽器を使っての合奏を練習し少しでも多くの利用者が“人前で発表する”という経験ができることを目標とします。

・音楽療法を行う時間・場所の拡大を図ります。現在先生に来ていただけるのは月2回だが、それ以外に普段音楽療法に参加しない利用者を対象に利用者にあったペースで音楽療法を行います。

◆エアロビ
・利用者が楽しんで参加できるよう、曲数を増やしたり、能力が伸びるような声かけ、快く参加できるような声かけを行う。また、利用者自身が動きを考え提案し、一曲作り上げるような機会も設けます。

・ボランティアさんに気持ちよく参加してもらえるよう、環境設定等に配慮します。活動の場のセッティング(準備・片付け)を利用者のみで行うよう促すことにより自主性を養います。

◆読み聞かせ 
◆シーツ交換ボランティア 
◆カットボランティア
2)自治会
・ 3ヶ月に一度定期開催します。その時々の利用者の気持ちを把握するため、軽度者を対象に、定期的に開会し、利用者の要望を学園生活やイベントに反映させます。

     自分の率直な意見を言える利用者が少ないので、利用者が意見をのべやすい環境をつくります。

     メンバー同士で「話し合い」が出来るようにコーディネイトしていきます。

     利用者間の問題発生時に臨時開催し、起こった問題に対して今後どうしていけばいいのかを皆でかんがえるようにします。利用者が協調性を持つこと、問題の再発防止を促します。

3)写真・掲示板の活用

     園内の掲示板を、保護者や来客者に学園での生活の様子を伝えるために充実させます。

     玄関を入って一番に目に付く掲示板を“学園の顔”と考え、正面玄関は主に来客用として利用者の作業風景や余暇時間を過ごしている様子の写真を掲示し、利用者玄関には保護者に楽しんでもらうためにも行事ごとの写真を掲示します。

     職員が作る掲示板とは別に“利用者が作る掲示板”を設けます。そのために食堂横の掲示板は利用者がアイデアを出して作るようにし、利用者皆が楽しめるものに作り上げ、また連絡等があればそこへ掲示するようにします。

     さつき新聞作成と発刊
学園の新聞(広報)を2ヶ月に1回作成・発刊し、保護者に配布します。学園の現状報告と今後の活動内容を保護者に伝えることを目的とします。

3)おひさま発電所
     毎月の発電量の集計をとり、ホームページに記載することで外部への学園を知ってもらうきっかけになるようピーアールを行います。

     環境問題に取り組むことで、日頃から節電・節水などの身近な取り組みへの興味を持つきっかけとなるよう活用します。

4)保護者会事務局
学園・保護者会間の情報交換がスムーズに行えるよう連絡調整を行います。会長との連絡方法としてメールを使用します。連絡があった場合は、担当から事務所PC・上司へ発信する。保護者会開催時、会場のセッティングなどサポートを行います。保護者会・役員会に出席し、議事録を作成します。

5)短期入所事業
実習生・短期入所の受け入れを積極的に行います。

@     実習生;養護学校の現場実習を通して、学園を進路選択肢のうちのひとつとして認識してもらいます。

A     短期入所;ほっぷ・ワークセンターとも連絡調整を行い、できる限り受け入れます。ただし、入所者の処遇を最優先するため無理な受け入れはしなようにします。

B    自宅を離れ、入所施設を体験することで、自立心・協調性を養います。

C    利用者と同じ作業を体験し、作業能力を身に付けていきます。毎日、実習日誌を記入し、作業面・生活面の反省を行い、成長を促します。

5)介護体験生・実習生の受け入れ
はまゆう学園で、介護体験や専門学校等の実習を積極的に受け入れます
@     学生との交流を通して利用者の人間関係の形成につなげる。
A    実際に活動を共に行うことで福祉施設の現状を知ってもらう。また、良い面も悪い面も含めて積極的に発言してもらい改善につなげる。(マンネリ化の防止)
B    ボランティアなどで実習後も施設との交流を持ってもらう。
C   学園をより多くの人に知ってもらうための宣伝効果を期待する

はまゆうワークセンター

T.支援の基本方針
◆「積極的な人間を養成する」

様々な活動に積極的に取り組めるようにします。

◆「主体性を持つ人間を養成する」
生活する中で直面する様々な選択の機会を自らの判断で行えるよう支援します。

◆「力のある人間を養成する」
無理はしないが、自分でできることがより多くなるよう支援する。また、できることの精度を極限まで高めます。

◆「社会性の高い人間を養成する」
地域での社会生活を営むにあたり必要となる人間関係の形成と維持が、より円滑に行えるよう支援します。また、日本の習慣や常識等も合わせて学んでもらい、一社会人として恥ずかしくないようなマナーを身に付けてもらいます。

◆「家庭との連携」
家庭との連携をうまくとりながら、施設と家庭の考えが大きくかけ離れないような形でサービスを提供します。

◆「学際的支援」
人は知的能力、社会経験、身体状況、年齢、運動能力などにおいて状況が大きく異なります。個々人の状態を考慮し、所員それぞれにあったサービスを提供していきます。そのために、経験や勘だけにたよらず、医学的、社会学的、心理学的、統計学的見地など、様々な分野からしょうがいを捉え、学際的に支援を行います。さらに各界の専門家に情報提供や支援の協力を依頼します。

U.今年度の目標
1)家庭との連携の強化
あらゆる媒体を利用し、家庭と情報の交換を行います。特に以下のときに連絡を密にとるようにします。
    所員の体調が悪化したとき、もしくはしそうなとき
    所員がけがをしたとき
    ワークセンターの時間割といった様々な状況が変わったとき
    何か日常とは異なる活動を行ったとき            等

2)要望・苦情対応体制の整備
所員や保護者からの苦情を適正に対応できるようにします。具体案は以下の通りです

     要望・苦情受付投書箱の設置。
     中央執行部(所員の自治会組織)を経由した苦情の受付。
     要望や苦情、起案を出すように所員に意識付けを行う。
     電話・ファックスよる保護者からの苦情・要望受付窓口の明示と利用の習慣づけ。
     職員間での苦情受付の窓口の一本化と、情報共有のシステム作り    等

3)技能の高度化
所員がさまざまな活動を通してより高度な技術を取得できるよう支援していきます。「出来るようになったからいい」ではなく「出来るようになったことに上乗せして何が出来るか」無限に挑戦していきます。またその技能をいかに授産収益に結び付けていくかを思案します。

4)地域での生活と地域就労を目指し、地域交流と就労訓練を行う。

◆就労訓練
本年度もエコパーク宗像での現場実習を継続します。またその他多くの事業所での職場実習を目指します。そのために職場開拓の営業活動を活発に行うと共に、職場実習に耐えうる技術力、体力、精神力を所員の方々につけてもらいます。また、今年は県や社協の就労支援事業に所員を参加させます。

◆地域交流
地元小中学校との交流をさらに濃密なものにします。これまでどおり小学校の交流や、宗像市内の中学校で実施されているわくわくワークの受け入れも率先して行います

・作業体験
大学生を招き、所員とともに作業をしてもらい、交流を図ります。その目的は
@     所員を社会的に閉鎖した場にとどめないようにするため。
A     人と触れ合う事を通じて、対人関係を良好に保つ事が出来るようにする。
B     大学生を招く事ででさつき会の次世代の職員となる学生の発掘を行う。

・ボランティアを招く
特に近隣の住宅地から多くのボランティアを募り、作業を通じて付近住民と所員との交流を深めます。

・お庭番による交流
@     庭をきれいにするという客観的成果によって、住民の皆さんのしょうがい者に対する理解を進めてもらいます。

A     住民の方と接する事で所員が地域に根付くきっかけを作ります。

・地域行事への参加
市町村や地元自治会等が主催する祭に積極的に参加して、交流を図ります。

・ワークセンター主催の祭の開催
地域の人に参加してもらい、ワークセンターのことを知ってもらうとともに、楽しんでもらいます。また、地域に存在する事業所に出店してもらい、交流を図ります。

(5)仕事に対する姿勢作り

◆目的意識
何のために作業をしているのかを明確にし、作業の動機付けを強化します。

◆計画性
むやみやたらに作業をするのではなく、目標を持ち、計画を立て、合理的に作業を行います。

◆技能
より高度な作業が行えるよう、各作業に要求される専門的技能を磨きます。

◆持続性
作業の時間中は作業に向かうという、けじめと持続力をつけます。

◆協調性
良好な人間関係と、よい協力関係を築くことができるようにします。

(6)サービス改善の仕組みづくり
支援費制度への移行をきっかけに、第三者評価だけに頼るのではなく、サービスの質の向上を目指し、自己評価の基準を強化します。

(7)地球環境の意識
省エネのために電気、水道、紙、エアコンなどのこまめな使用制限に心がけます。また、ゴミを最小限に抑えるよう努力します。

10)適切な支援計画
年に1回個別面談を行い、支援計画の見直しを行います。また、状況の変化には臨機応変に対応し、利用者の状態などが大きく変化した場合には即時面談を行い、対応します。支援方針を状況によって細かく変更できるように毎日の終礼で所員の状況について報告・討議を行います。

V.職員状況

(2)職員数

 

施設長

事務長

主任支援員

支援員

栄養士

事務員

人員

1

1

1

7

1

1

12






3)職員としてのあり方

     所員を第一に考え、支援者としてより良いサービスができるように常に最善の努力をします。
     マンネリ化しないように、常に新しいもの、より良いものを求めて、支援内容を高めていくように努めます。

    施設としてではなく事業所としての意識を持ち、利潤を追求する事も忘れず、営業を行います。

     所員の人権を尊重し、命令口調、子供扱いはしません。

     職員一人一人が個々の能力、個性を十分に発揮し、連携のとれた活気ある職場にします。

     社会性は挨拶から。職員が率先して挨拶をします。

     ワークセンターが、いつも清潔でさわやかな環境を維持するために清掃、整理整頓、整備を行います。

     職員の意志統一を図るため、報告・連絡・相談を徹底します。

     何事にも職員同士で盛り上がらず、利用者を巻き込み、常に明るく楽しい環境づくりを心掛けます。

     10分前出勤を心掛け、心にゆとりをもち、仕事の取りかかりを早くします。

     今日できる仕事は、明日に延ばさないようにします。

     利用者に対して出来ること出来ないこと、して良いこと悪いことを自覚してもらいます。

4)研修
施設職員には、専門性が要求されており、それは、利用者支援の向上と共に地域の福祉の拠点としての施設の役割の向上にも結びつくものである。研修により、職員自身の資質向上と知識、技術の向上をはかります。

W.生活支援
(基本的な考え方)
自立的生活を営むことが出来るよう、以下のことを目指します。
日本の習慣の理解と会得をします。
社会生活に必要な生活能力の習得します。
集団生活における人間関係の和と協調性を向上させます。

1)日常生活支援
所員が心身ともに健全で安心して生活できるように、情緒の安定のための配慮と個人にあったサービスを行います。利用者が日常生活においてより良い習慣を身に付ける為に、基本的生活習慣のさらなる向上を目指します。また、挨拶・礼儀作法・言葉づかい・規則を守ることなどについても日々の生活の中で指導していきます。

◆ 健康
衣服の調整や適度の休養など、自らで自らの健康を管理できるよう支援します。

◆ 共用物の使用
皆のものも自分のものと同様に大切に扱うようにします。

◆ 挨拶・掃除
いつ来客があっても挨拶ができるようにします。また、清掃を徹底して行い、ワークセンターだけではなく自宅でも清掃を行えるよう支援します。

◆ 私物の管理
紛失したり盗まれたりしないよう、上手に私物を管理してもらいます。また、共有スペースを 私物で満たしたり、ロッカーの中を混沌とさせないように支援します。

◆ 身だしなみ 
その場の雰囲気に合った服装ができるように支援していきます。

2)社会的生活支援 
所員にとっては、家庭は生活の基盤となるものであるため、常に家族とのつながりを深めていきます。また、地域との交流や外出などを通して、社会の一員としての自覚をもてるように支援していきます。そして、社会への自立に向け、地域の行事への参加・交通指導・買い物等の社会見学を多く取り入れていきます。 

◆ 社会見学
普段接する機会がない事、または接していてもその裏側を見たことがない事等に接し、所員の経験や見識を深めることを目的とし、さまざまな企画を立てます。また、通常の余暇活動にも社会見学的要素を組み込んでいきます。この企画も所員企画を考慮したものにします。

◆ 公共の乗り物の利用訓練 
公共交通機関を利用することが困難な方を対象に、バスや電車の乗り方を学習してもらいます。 

◆ 他施設との交流
他の施設がどのような活動をしているかを知ることで自分たちの活動を見つめなおすことができます。さらに、新たな人間関係の構築も期待できます。

3)保健・医務
作業能力が高まっても健康管理ができなければ作業は続きません。企業に就職したときも同様に仕事ができても体調を崩しやすければ解雇されてしまう恐れがあります。そういった事態が起きないよう、所員が自分自身で上手に健康管理ができるよう支援していかなければなりません。また、自分の体調を数値化したものがあれば健康管理をする際にも役に立ちます。そのため、体重・血圧測定・体力測定などは定期的に実施し、そのデータをもとに自ら健康管理の計画を立案・実行してもらいます。

◆ 具体的計画
歯科検診(年1回)・定期検診(年2回)・月1回の体力測定(体重・血圧)・視力検査を行います。また、体調管理ができるよう衣類調整、衛生管理の指導をしています。肥満傾向の方が多いので対策として、食事療法、運動を取り入れ継続して行っています。歯磨きチェックが自発的に行えるよう継続して行っていきます。

4)余暇支援
余暇時間の使い方は社会生活を営む上で非常に大切になってくる。その余暇時間をいかに有効に使うかを以下の点に気をつけて支援する。

@自発的に余暇を活用できる所員には、より助長するように、それ以外の所員には職員が働きかけ・興味づけを促し、楽しい時間を過ごせるようにする。

Aクラブ活動や余暇活動を休日の活動に自ら生かせるように支援する。

B家庭に帰ってからの時間もうまく使えるように、免許取得のための学習の支援や、漢字等の一般的な学習の題材を提供する。

X.作業支援
(基本的な考え方)
労働は生活をするためにお金を稼ぐ手段であると共に、自己実現を通した生きがい活動としても重要な意味を持ちます。ワークセンターは作業を通じて自立や就労の訓練、生きがいの創出等を行います。よって、ワークセンターにおいて作業は、日課の中で多くの時間を費やすだけではなく、活動の核として位置づけています。

(目的)
作業を通して社会生活がより豊かなものとなるよう力を養うことを目的とします。特に忍耐力・集中力・持続力・協調性などを身に付けることは必要だと考えています。さらに、生産活動に携わり、ものを作る楽しさ・喜びを得ることにより作業意欲の向上を図ります。作業支援は、単に作業技術の習得や生産の合理化を目的とするだけでなく、社会への参加や自分の役割と責任感、人間関係の調整を図る場としても重要です。

(作業支援の意図)
・それぞれの役割・自主性・責任感を養い自立へとつなげます
・道具を使用し技能的に向上します。
・製品を作り、販売することにより、働くことの喜び・楽しさ・充実感を味わえます。
・労働の対価として給与を受け取ることで働くことに対する基本的な意義を再確認すると共に、働くことへの動機付けを行います。
・作業班内で協力し合って任務を達成することを通じ、協調性を養います。また、人と人とが協力することの重要性を実感します。
・作業をする中で労働と、お金を稼ぐのがいかに大変かを実感します。
・作業を1日続けることで持続的に仕事に取り組むことに慣れます。

(販売に関して)
現在、ワークセンター製品を販売している店舗は3ヶ所です。売り上げは安定していないのが現状です。売り上げを安定させるためには、質の良い製品、新製品の開発、在庫の確保等が重要となってきます。特に新製品に関しては、各お店の客層を把握し、それに合った品物を販売していきたいと思います。

◆木工部  
・ 所員に自分の役割を持ってもらい、自分の作業に対して責任を持って行ってもらいました。また、所員に木工班のルールを考えてもらいルールを守りながら作業を行ってもらいました。所員が新しいアイディアを出し、自分なりに使いやすいと思う形のスプーン、茶さじ、バターナイフ等を作りました。ワークセンターの玄関に置く靴箱を協力して作りました。

    他のまちの駅と連携し、まちの駅の看板作りができるようにします。

    林業組合、森林組合などと連携し、材木の仕入れを良くすると共に、技術的な面をサポートしてもらいます。

◆軽作業部 (バーコード貼・傘釘)
軽作業事業部は主に三ツ星商事、パロマ工業からの下請け作業を行っています。以前は1月~3月と雨天を中心に行っていましたが、今年からは夏場に他の急ぎの仕事が入っていたとしても軽作業部に関しては、年間を通してある程度のペースを保ち納品をしていきたいと思っています。そして、軽作業事業部の所員には納期を守らなければいけないという責任感を持ってもらい、成長してもらいます。来年度からはさらに営業をし、他の下請けでも良いので作業が切れる事がなく毎日作業が行えるようにしていきたいと思っています。

◆さをり事業部(さをり・裂き織り・組みひも)
さをり織り事業部では、整径、デザイン、糸通し、巻き取り、織りの順で作業を行っています。現在では、初めから終わりまで一通りできるのは一人の所員だけです。その為、みなさんができるようになる事を今年の目標としています。また、目標が達成できた方から次のスッテプとして、ミシンを使っての製品作りを行いたいと考えています。一人一つのオリジナル商品を作ることが今年の目標です。

◆窯業部
窯業部では、お皿・コップ・小物・網皿・節句、干支の置物などを作っています。お皿のコウダイ作りの際、所員に道具の使い方を説明することで、所員が一人でお皿等を完成できるようになり、節句・干支の置物を作る際、所員にアイディアを出しこういう物を作ってほしいと伝えることで、自分で考えて作るようになりました。また、陶芸店などに行き、作品鑑賞を行いそのアイディアをもとに所員と支援員とで意見を出し合い新製品の開発を行っています。今年度の目標としては、ロクロが少ない為一日に作るお皿の数が限られてくるので、ロクロを使わなくてもよいお皿作りを行っていきます。また、絵付け・釉薬付けに関しては、現在学園で行っていますが、今後ワークでできるように環境を整えていきたい。消費者の要望に答えれるような、システムを作り、受注生産ができるようにしていく。販売場所の拡大。

◆食品加工部
目標としては、所員自身が、食品加工部としての責任がもてるように、自分で目標を設定してもらい、その目標に向かって作業に取り組んでいくようにしたいと思っています。また、現在、お菓子等の販売場がアクシス、じゃんがらの2店舗の為、販路の拡充、売り上げ向上に努めていきたいと思います。それに向け、新製品を考案していく事が目標です。

◆農耕部 (畑作・お庭番・公園整備
昨年度は主に宗像市、古賀市、東区の方面を中心に活動をしていました。来年度からは、今までに営業した事のない岡垣、遠賀、若宮、宮田方面などに進出し、少しでも多くの人にはワークセンターの事や、お庭番で所員がどれだけ出来るのかをアピールしていきたいと思っています。昨年同様【冬の大感謝セール】として料金を通常の30%OFFで行うことで収益の向上が見られたので、来年度からも引き続き行いたいと思います。来年度からは、新たなオプションを考案して、冬もお庭番でワークセンターを活気付けたいと思います。所員に関しては今年の夏も混雑が予想されるので、作業できる所員の育成にも力を入れたいと思っています。

◆八朔
学園の横にある、みかん畑で、八朔と甘夏の生産を行っています。収穫の時期になると、選別、みがき、袋づめを所員総出で行っています。味の方も好評です。毎年、皆様に楽しみにして頂けるような、「はまゆうのはっさく」と「はまゆうのあまなつ」にしていきます。

◆リサイクル事業部
昨年に引き続き、くすの木園・緑ヶ丘学園と当番制でエコパーク宗像に出向し、資源ごみの手選別作業を行います。リサイクルメンバーの選出は、所員の作業能力・作業態度等を考慮し決めています。年々、リサイクルに行ける所員も増えてきていますが、まだ、リサイクルの行ったことがない所員が少しでも給料が上がるよう、これからも新しいメンバーを入れていくつもりです。
そして、今年は、所員がどの選別でもしっかりできるよう、エコパークのマニュアルをさらに詳しく、独自のマニュアルを作成し所員に徹底していきます。そのためにも、エコパークの職員との連絡調整をしっかりとり、作業内容が変わる度にマニュアルの改正を迅速にとり、所員も作業内容が変わっても、臨機応変に対応できるようワークセンターの日々の作業から、しっかり支援していきたいと思います。
また、エコパークでの作業支援だけではなく、昼食の弁当箱洗い・ユニフォームの着脱・保管なども徹底し、自宅でも自分のことは自分でできるよう生活支援していきます。また、エコパーク職員との交流もあり、所員が礼儀や社会性も身につくよう支援していきます。このような積み重ねが就労にもつながる為、今年は所員の作業能力を上げる為に臨機応変に対応できる柔軟さ・生活支援・社会性が身につくよう支援していきます。
Y.まちの駅
まちの駅としての機能を活発化させるために以下の活動を行います。
◆ 人が集まる施設にするために
ワークセンターを一般の方に利用してもらえるように、トイレを一般の方に開放します。また、地域の行事などで利用してもらいます。4月には地元歩こう会の拠点として利用してもらいます。

◆ 来てくれた人に対して情報を提供できるようにするために
宗像市の商工観光化や商工会などと連携し、情報ボックスに加え、宗像の観光案内ができるように準備します。また、宗像の人に他の地域の情報の提供も行います。

◆ 人と人とが交流できるために
大道芸の伊賀守さんの年に一度の公演をワークセンターで行い、所員、地元の人などの交流を行います。

◆ 他の人、団体と連携するために

・他の地域の物産をあつめ、ワークセンター祭りで販売します。

・各市町村の健康づくり課、医療機関などと連携し健康のまちづくりに貢献します。

◆ 福祉施設としての特色を生かして

    健康の駅であるからにはなにか健康と関係のある情報も掲示。

    音楽療法 心の健康 体を動かす音楽療法。

・ 健康の駅として、木工で健康器具を作って実演販売 杉の木のにぎにぎとか。(日田林業組合や山口県の阿武町林業振興組合と連携する。

Z.給食 学園の給食の項目を参照してください。

[.行事
日々の生活に活気と潤いが持てるように、年間を通して、様々な行事を計画します。常に利用者が楽しむ行事にしていくと同時に、保護者・地域の人の参加を積極的に働きかけます。

\.安全管理・環境/設備整備
(1)安全管理
◆ 安全への対策
所員ひとりひとりが安心して生活できるように、職員が安全について十分に配慮します。

    職員に安全・防災の教育を実施し、施設内・作業場内の危険箇所の点検を定期的に行い、保守安全を確実に行います。危険箇所も可能な限り職員の配慮・工夫をもって、より安全となるよう努めます。

    機械・防災設備などの故障の場合は、必ず専門業者に委託し、職員といえども中途半端には触れないようにします。

    火気・可燃物の状態、保管管理、使用について万全を期する対応に心掛けます。

◆ 避難訓練の実施
所員の生命と施設財産を守るため、火災を始めとして様々な災害の防止に努めます。その一環として定期的に避難訓練を実施し、利用者が安全に避難できることと、職員が的確に誘導及び消火活動できるようになることを目的とします。
これからの消防訓練は本番のように行おうと思います。いつ火災や震災が起きても皆が慌てずに動けるように職員、所員にも一切告知せず、急な訓練でも安全で迅速に避難することが出来るようにしたいと思います。作業中、食事中、などの様々な場合を想定して行います。そして避難訓練は2ヶ月に1回くらいのペースで行います。総合訓練として、消防の人に一年に一回は来てもらい、消火訓練や煙トンネル体験や放水訓練を行います。避難訓練の様子などを見てもらった後評価をしてもらい、所員の避難に対する意識を高めていきたいと思います。

◆ リスクマネジメント(事故防止と支援の質向上に対する取り組み)
     今年度作成する業務マニュアルを活用し、事故防止のための対策を洗い出します。また、その業務マニュアルに従い、業務上のミスによる事故を防止する。

     今年度から事故報告書、インシデントリポートを、責任追及型から対策指向型のものに変更します。そのことにより、同じ事故が再発しないように対策をとります。

     行ってきた支援内容等を記録として残し、情報の開示を必要に応じて行えるようにします。また、そのことで紛争を防止します。

2)環境/設備整備
施設内を居心地良く、快適な状態で維持するため、生活環境や設備の整備を行う。日々の清掃はいうまでもなく所員の休日に大掃除し、清潔な環境づくりを絶えず心掛ける。また、屋外においても花壇・プランターなどに花を植えるとともに、庭の除草作業等も定期的に行い、美しい環境づくりに努める。

・大掃除     夏期・冬期休暇前に実施する。
・ワックスがけ  年1回実施する。

].その他
1)ボランティア 
作業・行事・生活場面・余暇活動を通して、利用者に対する理解を得るようにする。また、継続的に活動可能なボランティアの養成を行います。所員の行う作業の更なる高度化を目指し、各界の専門家から所員・職員ともに指導を受けます。

◆ 作業体験
大学生を対象に所員の皆さんとともに作業を行ってもらいます。そのことを通じて所員が外部の人と触れ合う事が出来るとともに、学生の皆さんも、貴重な体験が出来ます。また、さつき会の次世代を担う優秀な新人の発掘の効果も期待できます。

◆ 音楽療法(第1、第3木曜 14:0015:20
今年の活動として、音楽療法士の指導のもと、歌・手話ソング・ボディーパーカッション・カスタネット等、所員全員が同じことができるようにしていきます。歌・手話ソングは新しい曲を取り入れ、ボディーパーカッションは、振り付けを徐々に変化して練習を行っていきます。トーンチャイムメンバーは、定期的に練習を行い、新曲を習得していきます。また、ステージ出演の回数を増やしていきたいと思います。

2)営業面について
ワークセンターの適正な運営を行うために以下の営業を中心に行います。

◆ 短期入所事業の展開

指定基準の範囲内で短期入所を募集します。

◆ 新規授産事業の開拓
所員の増加とともに、作業が不足してくる事も予想されます。その対策として、新規事業の開拓を行います。
◆ 販路の確保

所員の作った商品を販売する場所を開拓します。また、それに対応し、生産量の確保を図ります。


げんきっこくらぶほっぷ

T.目的
しょうがいのある児童が放課後、土曜日、長期休暇日(春・夏・冬休み)に通所することにより、児童の健全育成と保護者の養育負担の軽減を図ることを目的としたレスパイトサービスを提供する。

U.基本方針

     児童が家庭や学校とは別に安心して余暇時間を過ごせる場所となるように児童を『受容』する。ただし集団生活という面もあるため『受容』しながらも、最低限の社会の基本的なルールを取得できるよう支援する。

     保護者の意見・要望に傾聴する。しかし『できること・できないこと』ははっきりと示していく。この2点をバランスよく考慮しながら安心感を与える。

     『ほっぷに行きたい』と感じてもらえるように、児童一人一人をよく知り、信頼関係を築く。

V.日課
   平日

14:45

職員打ち合わせ

15:0016:30

迎え

16:00

おやつ

16:3018:30

自由遊び

 

保護者迎え

18:3019:00

掃除・終礼

     早帰り・代休には随時対処

 土曜日・長期

8:00

出社

8:30

利用者受入れ・自由遊び

10:00

職員打ち合わせ

12:0013:00

昼食

13:00

自由遊び

15:0015:30

おやつ

15:3017:00

自由遊び・保護者迎え(長期休暇は18:30まで)

17:0018:00

掃除・終礼

W.年間目標
今年度は個別支援計画書を作成し、更なる利用者の情報の共有化を図り、社会的ルールの獲得、日常生活動作の基盤づくり、遊びのバリエーションの拡大に努める。

X.年間活動計画

行事内容

行事内容

花見

10

ハイキング

ハイキング

11

芋掘り

ハイキング

12

クリスマス会

プール

初詣

プール

節分

ハイキング

ハイキング

Y.余暇活動支援

     個別的嗜好を考慮した遊具の準備
     季節を感じるプログラムの準備
     地域交流(各対象校との連携・同種施設との情報交換・地域文化施設の利用・はまゆう学園・ワークセンターとの交流・河東小学童保育との交流・各種ボランティアや実習生の受入れ等)

Z.身辺自立支援
できるだけ自分でできることは自分でするよう支援する。

  荷物の整理整頓

 うがい・手洗い

昼食やおやつの準備
排泄


グループホーム
「シーサイドヒルはまゆう」

T.支援の基本方針

     利用者各人が生き生きと生活できる住環境を整備します。

     生活力を高め、自立した生活を目指します。

     地域に出て社会生活をしていけるように、地域の人との交流を行うと共に自ら判断し、選択的に生活していく力を身に付けるサービスをおこないます。

     生活にうるおいを持たせるために、物的環境整備と共に人的環境整備を整えます。仲間や職員のかもしだす雰囲気をよくすることが、生活の精神的豊かさにつながっていくと考えます。

U.活動方針

1)訓練ではなくくつろぎ
日中、利用者は授産施設・福祉工場などで作業等の訓練を行います。グループホームでは、日中活動の疲れを癒す、ゆったりくつろげる雰囲気にします。

2)身の回りのことは自分たちで
自立した生活を営む事ができるため、清掃や調理など家事を分担して行います。

3)地域で違和感なく活動ができるようになる事を目指す
地域の中で違和感なく生活できるようになる事を目指します。そのために、「しょうがいがあるから・・・」というふうにあきらめるのではなく、地域生活を営む上でのマナー、常識等を覚えてもらいます。

(4) 日中活動・余暇活動の相談支援
地域の中でゆたかな生活を送るために、日中活動場所の紹介や、地域行事への参加、余暇活動の補助など、総合的な相談支援を行います。

(5)地球環境の意識
省エネのために電気、水道、ペーパー、暖房、エアコン、灯油などの節約をしてもらいます。

V.支援員勤務体制
世話人としてパート職員を2名雇用し、交代で業務を行います。緊急の場合は社会福祉法人さつき会の従業員が支援します。

◆ 日課
平日午前 
7時  起床  従業員出勤
8時  朝食
8時半 利用者出勤(はまゆう学園・ワークセンター)
9時  従業員退勤

土日祝日
7時   従業員出勤
8時頃  朝食
11時半  昼食準備
12時頃   昼食
17時   夕食準備
18時   夕食
19時   従業員退勤

W.生活支援
(基本的な考え方)
家庭的にゆったりくつろげる雰囲気は保ちますが、その中で家事などをみんなで分担して行うことで、自立した生活を目指します。また日常生活に必要なスキルを身に付けます。

     家事
掃除・炊事などを世話人とともに当番制で行います。

     私物の管理
基本的には自己管理とし、責任能力を養います。私物の管理でトラブルがあった際にはそのトラブルを学習のための機会だと考え、世話人と一緒に解決し、次からの私物管理に生かしていくようにします。

     身だしなみ
日頃より、必要に応じた声かけを行います。それに加え、定期的に衛生管理の時間を設け、ひげそり・爪切りなどの使用方法の説明、補助を行ないます。また、衣服や髪型なども、ただ清潔なだけではなく、よりおしゃれな格好をするように支援すると共に、保護者の皆さんにも協力を呼びかけます。

     共用物の使用
ホーム内の共用物は大切に使用するよう声かけを行い、私物化しないよう支援します。

     整理整頓
定期的に日中の取り組みの中に居室整理を取り入れ、担当支援員が中心となって、個々にあった必要な支援を行うと共に、日頃より自ら整理整頓ができるよう助言します。

     寝具・衣類の管理

     利用者が毎日気持ちよく、快適な生活を送れるよう、寝具・衣類の衛生面や室内の環境設定などの配慮をします。

     季節・気候に合わせた衣替え、衣類の補充を各担当が責任を持ち行います。

     身の回りの衣類の収納・整理整頓や、シーツ交換など自立への支援(定期的に個々に合わせ支援員が補助など)を行います。

◆ 医務・保健衛生
各利用者のさまざまな疾病を念頭において健康管理を考え気温、食事、身体的清潔面等を配慮します。また、高齢化に伴い各種疾病の合併や体力低下防止に努め、精神的・身体的に支援します。家族の情報と協力を求め、嘱託医、専門医と相談しながら、健康維持と疾病の予防にあたる様心がけます。

◆ 各医療関係との連携について
嘱託医の内科検診をはじめ、協力病院の専門指示を受けます。他の医療機関にて内服治療中の方はあおい薬局(院外処方等薬局)にて、当施設への配達サービスの協力を受けます。連携することで日常の生活の中から疾病の早期発見をし、早期治療にこぎつけることが出来る様に、システムの充実化が計っています。

◆ 余暇支援
休日にできる余暇活動の情報などを利用者に提供し、ホームに閉じこもらずに、楽しく過ごせるように支援します。また必要に応じて、支援員が余暇活動に同行し、休日を楽しいものにするお手伝いをします。

X.安全管理   
◆ 安全への対策
利用者ひとりひとりが安心して生活できるように、世話人が安全について十分に配慮します。

     職員に安全・防災の教育を実施し、施設内・作業場内の危険箇所の点検を定期的に行い、保守安全を確実に行います。そして危険箇所も可能な限り職員の配慮・工夫をもって、より安全となるような努力を怠らないようにします。

     機械・防災設備などの故障の場合は、必ず専門業者に委託し、職員といえども中途半端には触れないようにします。

     火気・可燃物の状態、保管管理、使用について万全を期する対応に心掛けます。

     夜間世話人がいない状態のときで緊急の再には利用者がすぐにバックアップ施設へ連絡できる体制を取ります。

◆ 避難訓練の実施
利用者の生命と施設財産を守るため、火災を始めとして様々な災害の防止に努めます。その一環として定期的に避難訓練を実施し、利用者が安全に避難できることと、職員が的確に誘導及び消火活動できるように準備します。

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