ワークセンター音楽療法♪
♪ タンゴに挑戦  2005年8月9日


タンゴに挑戦、と言ってもダンスを踊るわけではなく、タンゴで最もポピュラーな「ラ・クンパルシーナ」の曲に合わせて手遊びをしました。やり方は、まず二人一組になって向き合います。そしてお互いの右手と右手をつないで肩の高さまで上げます。それから左手と左手をつないでお腹の高さに維持します。これが最初のポーズです。曲が始まると音楽に合わせて、上にある右手を離しながら左手を肩の高さまで持っていき、右手同士またお腹の高さでつなぎます。そしてまた上にある左手を離して右手を肩の高さに持っていき、左手同士お腹の高さでつなぎます。・・・これを音楽に合わせて繰り返し行います。
最初はなかなか出来なかったのですが、2回目の今回はほとんどの所員さん達が出来るようになりました。




♪ ボール送り3回目  2005年7月21日


今回で3回目だったのですが、ボールをまた増やして6個にしました。1回目より2回目。2回目よりも今回はもっと上手になってました。3拍子の曲(楽しいオーガスチン)にちゃんと合わせてボールを突く、取る、渡す、が出来ていました。次回はテンポをもう少し速くしてみたいと思いました。

リトミックもボディパーカッションも最初はできなかったことが継続して練習しているうちにどんどんできるようになっていきます。こういう様子を目の当たりに見て感動を覚えます。継続することの大切さを実感しています。



♪ 韓国語で手遊び  2005年7月21日


韓国人の高さんとおててのメンバーの西村あつこさんにセッションに参加してもらいました。
高さんに手遊びのコーナーで韓国語の「とんとんとんとん髭じいさん」「大きな栗の木の下で」「やかん」を教えてもらいました。初めて口にする韓国語に「難しい〜」との声もありましたが、何回も歌っているうちに高さんから「皆さんとっても上手ですよ」とお褒めの言葉もいただきました。「やかん」の最後の歌詞「タラ ジュセヨー」のところで所員さん達は高さんを真似して高くて可愛い声を出していました。そして歌詞の中にある「ナヌン イエプン」(私は可愛い)を必死で覚えている所員さんもいました。(笑)高さん、西村さん、とっても楽しかったです。カムサ ハムニダ。



♪ トーンチャイム ♪


トーンチャイムを取り入れたのは、まずトーンチャイムは簡単に音が出る楽器でしかも余韻のある柔らかい音が演奏者のみならず回りの人達の心も癒してくれる楽器であると思ったからです。そして必ず複数で演奏するので、息と力を合わせるといった協調性も生まれ、1曲仕上がるごとに達成感が得られると思いました。現在「エーデルワイス」「オーラリー」「君をのせて」の3曲を仕上げました。

これまでに色々な演奏機会に恵まれ、その演奏は多くの人達に感動を与え、演奏後に盛大な拍手をもらい、演奏をした所員さん達は自尊感情、達成感、満足感を味わえたと思います。昨年のブルガリアのカザンラック舞踊団が来所したときに「エーデルワイス」と「オーラリー」を演奏したのですが、この2曲は世界的に知られた曲なので、トーンチャイムの演奏に合わせてブルガリアの方達も口ずさんでくれました。その姿を見て音楽は言葉とは違うコミュニケーションをとる一つの方法であるということを実感しました。そのときのしーんとしたホールでの演奏は涙が出るほど感動しました。そして演奏した所員さんからも次の曲へ挑戦するポジティブ思考が生まれ「次の曲はなんですか?」「こんな曲はどうですか?」というような発言もありました。今後も少しずつレベルの高い曲に挑戦してレパートリーを増やしたいと思っています。

と言っても普段のセッション(月に2回)のなかでの練習は無理ですので、私は選曲と楽譜を作るだけで、練習は職員の井浦さんに任せています。演奏会前には時々練習を見に行くのですが、かなりのスパルタでびっくりしました。スポ根でしているそうです。





トーンチャイムの練習風景
     


宗像緑風園との演芸交流会の様子。
いろいろなところで発表してきました。

♪ カスタネット合奏


4月17日に行われたはまゆうワーク祭りでワークの所員さん達は「スペインのカスタネット」という曲を演奏しました。私がカスタネット合奏を取り入れようと思ったのは、昨年の11月に新聞紙面に載っていた記事を見てからです。
学校の器楽合奏でもアコーディオンやマリンバ、ティンパニなどの花形楽器に比べてその他大勢の楽器になってしまうカスタネットが主役の曲があるということを知り、思わず「これだ」と思いました。だけど所員さん40人分のカスタネットをどうしようかと思い悩んでいたところ、学園職員の嶋田さんが竹でカスタネットを作ったという話を小耳にはさみ、見せてもらいました。
その竹で作った蛙の形をしたカスタネット見て、その場で嶋田さんに所員さんの人数分のカスタネットを作ってほしいと頼みました。その後色々な事情があり学園でなくワークの所員さんが桜の木で作ってくれました。けれどもタイミングよく手作りのカスタネットを作ってくれていた嶋田さんに心から感謝しています。今回の「スペインのカスタネット」を演奏することができたのは嶋田さんのおかげです。
こうして私はいつもまわりの方々に助けていただいています。

さてカスタネット合奏ですが、本当の楽譜は4つのパートに分かれていますが、ワークでの練習開始が2月の初めで、4月の本番までの練習時間を考えて楽譜を2つのパートに書き直しました。楽譜の読めない所員さんがほとんどですので、まず基本のリズム打ちの練習から始めました。最初はばらばらだった音が練習を重ねるごとにピタッと合うようになり、本番前2週間は職員さんが終礼の時間に猛特訓をしてくれたおかげで本番は大成功でした。所員さん達も皆で心を一つにして一曲を仕上げるという達成感を味わうことが出来たと思います。

さてお祭りが終って4月21日のセッションのとき、リトミックをしていて気づいたのですが、所員さん達のリズム感が明らかに良くなっていました。これはカスタネットの成果が出たのだと思います。次回の演奏の機会には楽譜どおり4つのパートでの演奏に挑戦してみたいと思ってます。



カスタネットパート練習


全体練習。本番が近い

カスタネット本番
はまゆうワークセンター祭にて
♪ 鬼のパンツ


セッションのなかで手遊びもしています。大人気なのは「ドラエモン」と「ウルトラマン」ですが、今回は「鬼のパンツ」をご紹介します。セッションを盛り上げるために、色々な小道具を使ってますが、この「鬼のパンツ」をするにあたって穴見さん(ワークの職員さんです)に特大パンツを作ってもらいました。モデルになってもらったのは所員さんのなかで一番ガタイのいいコガサップです。そういうあだ名で呼ばれています。体は大きくて力持ちですがとっても気持ちの優しいコガサップです。この鬼のパンツ、どれくらい大きいかというと、以前わたしは香椎神宮の駐車場にある相撲部屋を見学しに行ったことがあります。その部屋の回りにお相撲さんのパンツが干してあったのですが、そのパンツに負けないくらいの大きさです。私なんか片足の部分に体が丸ごとすっぽり入ってしまいます。このパンツはコガサップ用に作ったのですが、他の所員さん達にも大人気なので、コガサップが穿くのは今回久しぶりでした。2年前に作ってもらったこのパンツ、今ではもうパッツンパッツンです。




 

   鬼のパンツは人気のコーナーです
♪ 5月16日


この日は音楽療法の日ではなかったのですが、ワークセンターの職員さんの桑田さんが亡くなり、午前中に告別式がありました。いつも温厚で優しく所員さん達を見守ってくださってた桑田さんとの突然のお別れに告別式に参列した所員さん達は泣きはらした顔をして元気がありませんでした。それで「元気付けに歌でも歌いましょう」という職員さんの案で急遽、歌とダンスを楽しむことになりました。歌は所員さん達のリクエストで「さんぽ」「恋のバカンス」「世界にひとつだけの花」「明日があるさ」を歌い、ダンスは久しぶりに「お誕生日仲間」と「アブラハムと7人の子」をしました。学園では毎回このダンスをしていますが、ワークセンターでは昨年8月のキャンプ以来でしたので、皆さんとっても喜んで盛り上がりました。これはそのときの写真です。9月生まれの川上さん(職員)と池田さん(職員)のこの楽しそうな表情をご覧ください。




アブラハム

お誕生日仲間川上・池田
♪ 手話ソング


セッションの中で毎回手話ソングを取り入れています。ワークセンター、学園ではこれまで「手のひらを太陽に」「南の島のハメハメハ大王」「翼をください」・・・など20曲くらい仕上げました。先日のワーク祭りでは「恋のバカンス」と「すずめの兄弟」を披露しました。





結構楽しい手話ソング
♪ ボール送り1回目


6月21日のセッションでボール送りをしました。

参加者全員で輪になり、1でボールをつき2で受け取り3で隣の人に渡します。これを3拍子の曲に合わせてテンポよくボールを回していきます。この日は参加者が60名近くいたので、ボールを4個使用しました。リズムになかなか合わせられなかったりボールを取り損ねて転がっていったりしましたが、初めてボールを使ったリトミックで、戸惑いながらも大いに盛り上がりました。次回はもっとボールの数を増やしてもいいかなと思いました。




いい写真がありませんでした。
今度また撮り直して差し替えます
♪ さんぽ 


この曲はワークセンター、学園ともに一番人気の歌です。学園では毎朝ラジオ体操のあとに歌っているそうです。ワークでも行事のときには必ず歌っています。ですので皆さんは三番までの歌詞を完全に覚えています。いつの間にかセッションの最後は毎回この歌で閉めることになってしまいました。たまに時間がなくてこの歌を歌えないときがあります。そのときは必ず所員さんからの涙の抗議があります。天真爛漫のこの所員さんはさんぽが大好きで、いつも一番前で踊りながら大きな声で歌っています。そしてこの写真はこの方が歌の最後にやる決めのポーズです。見てください、この満面の笑みを・・・



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